秋咲のリンドウの根は胃に効く薬草だった。熊の胆よりも苦かったので、熊より上位の動物で竜の胆を意味する竜胆(りゅうたん)と名付けた。「リュウタン」がなまって「リンドゥ」。冗談のようだが本当の話らしい。
リンドウ科リンドウ属の一年草(越年草)
新種の命名には標本を採取した山名や自生する地名を冠する事がある。代表的な山名が白山や白根。地名では日光。本種もアルペンルートで有名な立山で採取された。但し、タテヤマウツボグサのように、ミヤマやタカネ、クモマ等と同じ高山をイメージして名付けられ、採取地で命名したとは一概には言えないものもある。
日差しが無いと花を開かないので、雨の日には見落とすかもしれない。背が低く花径も1cmほどと小さいが、淡青色で太陽を浴びながら群生する姿は、湿原に青い星を散りばめたように輝き、歩く人の眼を引きつける。
ハルリンドウの高山型変種とされるが、花に大きな違いは無く、ロゼット状の根生葉(地面に広がり立ち上がっていない葉)が小さいくらいか。五裂したしたガクが花にぴったりと付くのが大きな特徴。高山の稜線で見かけるよく似たミヤマリンドウは、このガク片が反り返っている事で見分けがつく。
トランペット型の小さな花は、茎の先に一個着き、先が五裂し、その間にそれぞれ小さな裂片が着くので、10枚の花弁に見える。
ハルリンドウのように茎を密にして咲くことが少ないので、いまだに気に入った写真が撮れていない花の一つ。
ハルリンドウのように茎を密にして咲くことが少ないので、いまだに気に入った写真が撮れていない花の一つ。
標本の採取地が二か所あったらどうしただろうか?一例が長野県戸隠山と石川県白山で採取されたハクサンタイゲキに見られる。学名にE.togakusensisと戸隠の名を使ったので、和名に白山の名を加えた。












































































