名の由来の最近のブログ記事

 
 
女将が「セッチュウカンランに行って来る」と言って出かけた。雪中は解るが、カンラン? 観覧車なんぞ無いが? 今の時期だと寒蘭??
実はキャベツの和名が「甘藍(かんらん)」との事。秋蒔きキャベツを雪の中から掘り出すんだそうです。越冬キャベツとも言うらしく、寒さに強い品種なのだそうです。少し調べてみたので、女将の撮った画像を拝借して少しご紹介。
 

雪中甘藍
キャベツがアブラナ科とは意外でした。信州では野沢菜が代表ですが、七草粥に入れるナズナやカブ、ダイコン。他にハクサイ、ブロッコリー、チンゲンサイにコマツナなど沢山の野菜がありました。なんとワサビもアブラナ科なのです。
 

積雪1m強
キャベツの名は英語のCabbageから、語源はフランス語のcaboche(カボシェ・頭)。カボチャと読んでしまった。ヨーロッパでは「赤ちゃんはキャベツの葉から生まれる」と云われるほど身近な野菜ですが、結球しない葉キャベツは紀元前には既にケルト人によって栽培されていたと言うから驚きです。
 

収穫
日本に渡来したのは江戸時代のようで、観賞用の「甘藍(かんらん)」とあり、今の葉牡丹のことらしい。キャベツ(玉菜)として本格的な栽培が始まったのは明治以降だそうです。
 
雪の下で育つと細胞を凍らせないようアミノ酸が生成され、甘味が増すのだそうです。お裾分けを頂きましたが生でも甘い。と言うより生の方が甘味がはっきりと解ります。
ブイヨンを少し入れた鍋で、切れ目にベーコンを詰めた雪中甘藍を丸ごと蒸す。久しぶりのご馳走でした。
 
 

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宿り木(やどりぎ)

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ヤドリギ科(ビャクダン科)の半寄生性常緑低木

文字どおり他の樹木に「宿る木」で、粘着質の果肉に包まれた種は、風や鳥などによって運ばれ、広葉樹の枝に着生し半寄生します。よって寄生木とも書きますね。また木から木へ飛び移って増えてゆく事からツタに例え「飛蔦(とびづた)」の別名もあります。
 

宿り木
冬になっても枯れずに緑を保ったままでいるため不思議な力を持つと考えられ、古代ケルト人は夏至や冬至の宗教儀式で祭壇に安置したといいます。ヤドリギの下に立つ女性とは、誰でもキスができるというイギリスの風習はその名残。花言葉も「私にキスしてください」とは羨ましいかぎり。
 

寄生木
ヨーロッパではクリスマスや正月にヤドリギを飾る風習が残るそうですが、面白いことに日本でも正月に宿り木を飾ったことがあったようです。万葉集で大伴家持は、新年に寄生(ほよ)(ヤドリギ)を挿頭(かざ)し、長寿を願う祝い歌を詠んでいます。やがて源氏物語では「宿木」の巻名が、枕草子では「宿木という名いとあわれなり」とあり、平安中期以降には宿木(やどりぎ)の呼び名が定着したようです。
 
いよいよ明日は大晦日。何年振りかに穏やかな天候で年を越せそうです。
皆様もよいお年をお迎えください。

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ネタが少ない時期なので二回に分けて、なんて思っているうちに、ゲレンデが一部オープン。お客様の受け入れ準備でテンヤワンヤ。最初の日記から大分日にちが経ってしまった。
 

紫式部(むらさきしきぶ)
重なり合って紫の実を付ける事から紫重実(むらさきしきみ)と呼ばれていたのが、洒落て紫式部と成ったとか。漢名が紫珠、古くは玉紫と呼ばれていたように、冬になってもなお紫の実が美しい。
 

千本槍(せんぼんやり)
一年に二度花を付ける珍しいタイプ。春の花は開花するが夏の花は閉鎖花で蕾のまま。自家受粉で実を付け秋には毛槍のような丸い種子に成る。群生するところから「沢山」の意味を持つ「千本」を冠す。夏の閉鎖花も槍に見えない事も無い。京都に有った古い地名「千本」からとの説もある。
 

黄肌(きはだ)
名の通り木の皮を剥くと内樹皮の肌が見事な黄色。子供の頃は胃薬の代わりにこの皮の乾燥させた物を舐めさせられた。強烈な苦みだけは覚えている。古くから黄色染料としても利用され、現在でも紅花染めの下染めに利用されている。
 

現の証拠(げんのしょうこ)
飲むと見る見るうちに下痢が止まるので「現の証拠」近代人では思いつかない命名。実はホウセンカのように種が弾けて飛ぶ。種が飛んだ後の姿も哀愁を帯びていてなかなか好い。
 
栂池高原スキー場は上部ゲレンデが一部オープンしています。現在は上部までゴンドラでの往復になりますが、天気予報は雪だるまマークが続いていますので、全面滑走可能な日も間近と思われます。
 
 

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昨日から降り始めた雪は期待した程は積もりませんでした。
留守番で外に出掛けられず、ここ数日撮り貯めた木の実、草の実のご紹介。
 

マタタビ(木天蓼)
瓜や南瓜の種の周りにある柔らかい部分をワタと呼ぶが、マタタビの果肉がこのワタのようであり、果実は辛みがあってタデ(ホンタデ)の味に似ている所から「ワタタデ」が語源とする説がある。その他諸説はこちらから。
 

ヤマノイモ(山の芋)のムカゴ
里の芋に対して山にある芋。ムカゴは親植物のクローンです。鬼ユリは葉からの変化ですが、ヤマノイモは芽が変化したもの。
 

オヤマボクチ(御山火口)
よく通る道なのに初めて気が付きました。周りの草が枯れ目立つようになったんですね。結構群生しています。来年の花の時期が楽しみです。名前の由来はこちら。
 

ツルリンドウ(蔓竜胆)
ツル性でリンドウに似た花を付けるから。栂池自然園のツルリンドウは地を這い、周りの草や木に絡み付かないので「天狗の小槌」として分ける学者もいるようです。
 
続きは次回。この時期はブログネタが少ないので2回に分けるこのセコさ ^^;
 
 

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日の出の時刻が6時を過ぎるようになって、塩の道の早朝散策は7時出発になった。ガイドからサワフタギの実が綺麗だと聞き、暫らく訪れなかった塩の道を歩いてみた。
 

板屋楓(イタヤカエデ)
散り遅れたイタヤカエデが青空に浮かぶ。日中の雲は流れが速い。
 

熊がかじった道標
道標が傾いていた。熊のかじった跡が残る。
 

沢蓋木(サワフタギ)
目的のサワフタギ。よく茂って、沢を蓋のように覆うから「沢蓋木」。今年は沢山の実を付けていた。
 

胡麻菜(ゴマナ)
葉が胡麻に似る。雪が降る頃まで花を付けている物も多い。
 

蝮草(マムシグサ)
姿、模様が蝮に似る。この一本だけ倒れずに頑張っていた。子供の頃この実をかじって、凄く辛かった記憶がある。毒草。
 

山五加木(ヤマウコギ)
五加(ウコ)は漢読み。若葉は東北のウコギ飯で名高いが、この辺ではあまり食べない。枝に実が一つだけ残る姿は初めて見た。
 

牛尾菜(シオデ)
蔓の先が牛の尻尾に似るなど諸説有りはっきりしない。新芽の味はアスパラに勝る。
 

蟹蝙蝠(カニコウモリ)
葉がカニの甲羅に似る蝙蝠草の仲間。花は地味だが果穂はよく目立つ。
 

晒菜升麻(サラシナショウマ)
若芽は水に晒して食用とした。升麻は根茎の漢方名。名前に菜が付くと食べられる。
 

蔓竜胆(ツルリンドウ)
つる性のリンドウ。花を見るとリンドウの仲間だと直ぐ分かるのだが。
 

大葉川芎(オオバセンキュウ)
漢方名の川芎(センキュウ)より葉が大きい。特徴のある葉が散ってしまうと見た目での判別は無理。
 

牛方宿(うしかたやど)
新潟県の火打山が薄らと冠雪していた。右端のぼやけた草は山独活(ヤマウド)。
 
雨が降ったり晴れたりの日が交互に続き、だんだんと冬が近づいてくる。
 
 

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花壇のヒオウギの実が割れて顔を覗かせていました。万葉の歌人に愛された「ぬばたま」です。
 

檜扇(ひおうぎ)の葉
葉が桧扇(細長いヒノキの薄板を綴じ合せて作った扇)を思わせることから、檜扇(ひおうぎ)の名が付いたと言うけれど、まるっきりそのまんまです。^^;
 

檜扇の花 2011/08/29撮影
本来の淡い黄色の花を期待したのですが、赤花の系統の強い花色で咲きました。ヒオウギ属は世界で一種だけなのだそうです。
 

ヒメヒオウギズイセン 2009/08/02撮影
園芸種の名がモントブレチア。フランスで交配作出された花だそうですが、日本名の姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)の方で覚えます。姫は小さい事を表し、檜扇に似て、水仙のように球根がある。
 

ヒオウギアヤメ 2009/07/14撮影
栂池自然園で群生するヒオウギアヤメも、葉の根元が似るので、ヒオウギの名が付いています。
 

ヒオウギの実
花後の実の形がユリ科のニッコウキスゲに似ています。ニッコウキスゲは実が割れてから中の種がぽろぽろと零れますが、こちらは完全に裸になっても確りと軸にくっついています。この漆黒の実を昔はウバタマ(烏羽玉)とかヌバタマ(野羽玉)と呼びました。
 

ぬばたま
ヌバは黒色を表す最も古い言葉といわれています。万葉集では黒髪や黒衣、夜、夢、宵など黒を連想させる物の枕詞として、79首もの歌が詠まれているそうですが、花や名の基になった葉は一切出て来ません。また平安文学では「ぬばたま」はぴたりと姿を消してしまうのだそうです。不思議ですね。
 
居明かして 君をば待たむ ぬばたまの
我が黒髪に 霜は降るとも
作者不詳
 
万葉の頃の夫婦は同居せず、夫が妻のもとへかよう通い婚だったので、こんな歌が詠まれたんですね。

「お前百までわしゃ九十九まで、ともに白髪の生えるまで」
連合いには先に死んで欲しくないのは山々ですが、100歳以上が4万人を突破したと聞くと、長生きも程々にしたいと思う今日この頃です。
 
 

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お客様に花壇の花の名を尋ねられて答えられなかった。
「横文字の名前はなかなか覚えられません」
 

白花シュウメイギク
では植えた本人に聞くべえと女将に尋ねたら、秋明菊(しゅうめいぎく)だと言う。なんとれっきとした漢字の名前であった。確かに聞き覚えはあるが、およそ菊らしからぬ花。調べたら白花は改良種らしい。
 

本来の秋冥菊
本来のシュウメイギクを探したら近所の花壇に意外に多く植えられていた。確かに菊咲の花である。室町中期の文献に登場すると云うから、かなり古くからある花のようだ。ピンクの花も並んで咲いていた。
 

ピンクの秋明菊
仏教の修行に中国に渡航した僧が持ち帰ったものらしい。日本に無い美しい花なので「あの世から来た秋咲の菊」という意味で「秋冥菊」と名付けられた。その後"冥"の字を嫌って"明"の字を充てたのだという。
 

ニリンソウ
「秋冥菊・秋明菊」キンポウゲ科 イチリンソウ属。なるほど白花の改良種は一輪草の仲間と知ると納得できる。改良で本来の姿が現れてきたのだろうか。
 
近年の園芸種は外来の改良型が増えて、横文字の名の花が氾濫している。花と花名が漢字と謂われで繋がっている者としては、聞き慣れぬ園芸種は、はなっから覚える事を諦めている所がある。しかし今回は自身のホテルの花壇で、しかも古くから日本に定着していた花だけに失態でした。
 
 

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山野の花も少なくなった

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栂池自然園の紅葉は終焉を迎えて、里の木々も少しずつ色づき始めました。朝晩は冷え込み、冬支度が始まっています。
 

萱場(かやば)
子供の頃は萱場がスキー場でした。ススキは綿毛になり白さを増しています。
 

秋の黄輪草(あきのきりんそう)
麒麟草とする文献があるが、麒麟と花の姿につながりが見られない。そこで高橋勝雄氏は小さな花が集まって黄色の塊になる、ベンケイソウ科の黄輪草の名を拝借したのではないかと考えた。「秋咲の黄輪草」こちらの方が説得力がある。
 

溝蕎麦(みぞそば)
「白花の溝蕎麦は珍しい」と話したら、女将曰く「家の周りに沢山あるよ」。身も蓋もない。湿った溝のような場所で、蕎麦に似た花を咲かせるから。
 

白根川芎(しらねせんきゅう)
栂池自然園で遅くまで咲いている花。こんな里山の沢筋で見られるとは思わなかった。と言うより、今まで興味も示さなかったというのが正解。日光の白根山で発見され、薬草の川芎に似ているので。
 

薬師草(やくしそう)
薬師と付くが薬効はあまり無い。漢名が苦賈菜(くこさい)、別名に苦萵菜、苦菜と「な」がつき食べられていた。方言にも苦草などがあり、苦いから薬効があると思われていたようだ。
 

沢薊(さわあざみ)
沢筋などの湿った場所に生えるアザミ。50~60cmにもなる大きな葉の芯を、煮物や漬物など保存食にした。風味歯触り共に良く良質の山菜。
 

松虫草(まつむしそう)
名の謂われに「仏具の伏鉦(ふせがね)を俗に"松虫鉦"と呼び、花後の実がその形に似る」との説がある。伏鉦の音を虫の音に例えたらしいのだが、それならチンチロリンよりもリーンリーンの鈴虫だろうと思いきや、古くは鈴虫をマツムシと呼んだのだそうだから紛らわしい。もう少し調べると「仏具には松虫鉦などと呼ばれるものは無い」とあった。唯一あるのは歌舞伎の小道具で、その道具は灰皿をひっくり返したような形で似ていない。そもそもこの小道具が出来たころの松虫は、今のマツムシなのかスズムシなのか?次から次へと湧く疑問。諦めて「諸説ありますが"松虫の鳴く頃に咲くから"の説が一番覚えやすいですよ」と説明することにした。「でも松虫の鳴く頃に咲く花はこの花ばかりでは無いのに、なぜこの花が選ばれたのでしょう」との鋭い突っ込みが時折あるが「運が良かったんでしょうねぇ」と答えることにしている。
 

荒地待宵草(あれちまつよいぐさ)
子供の頃爺様から「待宵草」を「月夜に咲くから月見草」と教わった。その後竹下夢二の「宵待草」の歌を知って、混乱が始まることになる。最近やっと月見草は白花なのだと知ったが、子供の頃に覚えた記憶が優先されて、とっさにどれが正解だったのかと不安になる。そもそも既に「宵待月」と言う情緒ある言葉が有ったのに、明治の頃の外来種になぜ「待宵草」などと紛らわしい名を付けたのだろう。竹下夢二も待宵草の正式名を知っており、あえて宵待草の方を使った伏しが有る。
 
高山の花は既に終わり、里山に咲く花たちも少なくなりました。
 
 

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近所で見つけた山野草

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残念ながら、台風一過の秋晴れにはならず、小雨がぱらつき、風の強い寒い一日でした。白馬岳稜線では雪が舞ったそうです。このまま一気に気温が下がり、今週末から始まる「栂池自然園紅葉祭り」に紅葉が間に合うと良いのですが。
 

藤袴(ふじばかま)
万葉集に詠まれた秋の七草のひとつ。小さな花の集合体。花(頭花)の一つに筒状花が五本ある。その小さな一本を抜き取り逆さにしてみると、藤色の袴を履いた人形のように見える。ヨツバヒヨドリなどのフジバカマ属は、渡蝶の「アサギマダラ」が良く訪れる花です。
 

黄釣舟(きつりふね)
ツリフネソウの黄花。名の由来で「舟を吊り下げたように見えるから」との説があるが、やはり花器の「釣舟」に見立てた方がしっくりくる。赤紫のツリフネソウは花の後ろの尻尾(距・きょ)が巻き込んで丸まるが、キツリフネは巻き込まず垂れるのが特徴。ここを噛んで吸うと蜜があって少し甘い。
 

晒菜升麻(さらしなしょうま)
「菜」の付く野草は概ね食べられる。昔は若菜を1~2日水にさらしてから食べたようだが、やがて食用ではなく根を薬草の升麻(しょうま)として利用される事の方が多くなった。
 

野紺菊(のこんぎく)
秋に本州を旅すると何処ででもよく見かける野菊。高い山ではなく野原や丘に咲くので「野」が付いた。紺色に染まった菊。余談だが「紺屋の白袴」「紺屋のあさって」の諺にあるように、昔は染物屋を紺屋(こうや・こんや)といった。
 

大葉川芎(オオバセンキュウ)
薬草のセンキュウに似て葉が大型。昔、生薬に芎藭(きゅうきゅう)と言うのが有った。とりわけ中国四川省のキュウキュウが質が良く、四川芎藭(シセンキュウキュウ)と呼ばれた。それが約され、川芎(センキュウ)となる。オオバセンキュウは葉の茎の節が折れ曲がって垂れるのが特徴。ミヤマセンキュウ、シラネセンキュウなどがあり、慣れないと見分けは難しいが、一番背が高くなり遅くまで咲いている。
 

胡麻菜(ごまな)
里から標高2000m近くに至るまで、紅葉が始まる頃でも見かける事の有る花。食べると胡麻の味がすると言うが、食べたことがないので解らない。「葉が胡麻の葉に似るから」と言う説の方を推したい。
 
野に咲く花の種類も大分少なくなりました。高山の紅葉はもう直ぐです。
 
 

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道路端で多くの木の実草の実に出会えるようになりました。今回は食べられる木の実をご紹介。
 

山法師(やまぼうし)
花の真ん中の実を坊主頭に、周りの四枚の白い総苞をその頭巾に見立てた。方言は山桑(ヤマックワ)。生食より少し酸味を加えてジャムにする方が美味しい。
 

桷・酸実(ずみ)
樹皮を染料にしたので染み(そみ)からの転訛。実が酸っぱいので酸実(すみ)からの転訛とも。リンゴの仲間で信州では小梨(コナシ)と呼ぶ。上高地のキャンプ場がある小梨平は有名。霜が降りると甘みが増すが粉っぽさが残る。長期間熟成させた果実酒は美味しい。
 

猿梨(さるなし)
猿が大好物な梨に似た実。方言はコクボ(漢字不明)。まさに「道草を食う」の上級食。猿は居なかったが、ヒヨドリに先を越されて悔しい思いをした。柔らかくなった実を生食すると、独特の香りと甘味が癖になるが、食べすぎると口が荒れる。果実酒やジャムにしても香りが良く美味。蔓はカゴなどの細工物に利用した。中国のサルナシを品種改良したのがキウイ。
 

山葡萄(やまぶどう)
山の葡萄そのまんま^^。ウズベキスタン地方の名がブダウァ、やがて中国に伝わり葡萄(ブタオ)、日本に伝わって葡萄(ブドウ)になったとされる。方言はヤマブンド。子供の頃、麻袋に詰め足で踏みつけた記憶が懐かしい。しぼり汁は酸味が強いので砂糖を溶いて飲んだが舌が赤紫になった。炬燵で発酵させ親父の晩酌にもなったが美味そうでは無かった。
 

角榛(ツノハシバミ)
葉に皺があるので葉皺(ハシワミ)からの転訛説。歯でシバシバと噛み砕いて食べる実と言うのがあるが、何かこじつけた感が否めない。実は細かい毛に覆われ、刺さると痛痒いので「針」、低木で枝分かれが多いので「柴」、食べられるので「実」で、針柴実(ハリシバミ)からの転訛説が有力。方言は男榛(オトコハシバミ)。これとブナの実は今でも大好物で採りに行くが、子供の分際では食べる事の出来なかった親父の酒のつまみだった。西洋ハシバミの実がヘーゼルナッツ。
 
久しぶりに子供の頃を思い出しながらの撮影で楽しかったです。
 
 

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