長雨が終わり待ち焦がれた青空の爽快感を満喫していたのも束の間のこと、気温が30度を超える日々が続くとさすがに雨が恋しくなります。
見上げると夏椿が咲いていました。平家物語冒頭に出て来る沙羅双樹 (さらそうじゅ)はこの木のことで、仏陀が亡くなった時の所縁ある木(フタバガキ科のサラノキ)は日本では育たない為にこの夏椿を沙羅の木(さらのき、しゃらのき)として植えたようです。二本セットで沙羅双樹なのだそうです。夏になると椿のような花を付ける事からナツツバキ。こちらの方が涼しげで好い響きですね。
梅雨が明けた途端にご近所の花壇が華やかに成って来ました。ヤマルリトラノオだと思いますが里で見たのは初めてです。昔、鑓温泉の下で群生を見た事がありますがもっと色が濃かったような気がします。里で育つ高山の花は総じて色が薄くなるようです。
アスチルベはチダケサシ属の学名ですが変種が多く園芸種にも様々な色が有るようです。亜高山に咲くハナチダケサシは真っ白でとても清楚です。「チダケサシ」は崩れ易いキノコの乳茸(ちちたけ)を刺して持ち帰った事から名付けられたとの事ですが、本当にキノコ採りで使用していたのかは不明です。
九蓋草(くがいそう)は夏の登山口を彩る代表的な花ですね。行道の導師にかざす長い柄の傘を蓋と言い、笠を数える時にも蓋の語を使った事から、笠の様な葉をたくさん付けると言う意味で九蓋草と名付けられたのだそうです。また輪生する葉が九段の物が多い事から九階草とも書かれますがこちらの方が覚えやすいですね。




