意外にも浅葱(あさつき)の花は初めて

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この辺では「ヒル」と呼び雪解けとともにフキノトウと競って目を出す春一番の山菜です。根付きのまま採って来て洗ってからハサミで根を切り落とす事が子供の頃の春一番の仕事でした。切り取った根はそのまま畑に返すと来年も目を出すのです。さっと湯がいて醤油で食べるのがネギ独特の香りと鱗茎の甘味が味わえて好きなのですが酢味噌和えも捨てがたい味わいです。
 

アサツキの花
ネギの白い花のイメージが強く半信半疑で図鑑を調べたらアサツキでビックリです。思えば山野草の花に興味を覚える以前は山菜に花が咲くなんて思ってもいなかった。ソバナの花を始めて見てあまりの可愛さに食べる気が失せた事を思い出します。
 

アサツキの花2
葱(き)はネギの類の古い言い方でネギより浅い緑色なので浅葱。あさぎ色もこの辺りからの由来のようです。他にネギよりも臭気が浅い。アサはヤセに通じ、痩せたネギの意。などの由来がありました。
こんな絶好の被写体に今まで何故出逢わなかったんだろうと思います。昔は何処の畑の隅っこにも雑草と一緒に生えていたもんですが最近はあまり見なくなりました。娘がマクロで撮ったやつが意外によかったので親ばかと言われようが乗っけます。
 

ノビルの葱坊主
この辺ではノビルと呼ぶよりも小指の頭程に育った球根を利用するので「ヒルッコブ」の方が通ります。枯れかかったノビルを掘り起こし乾燥させると簡単に白い瘤が分離します。親父はこのヒルッ瘤を酒の肴で生のまま味噌を付けてかじっていましたが、子供には辛くて食べられませんでした。白いヒルッ瘤を味りんで延ばした味噌に2ヶ月ほど漬け込むと飴色になり実に美味しい酒の肴になります。私の大好物で、嫌になるほど剥いて漬け込んでも何時も冬半ばで終わってしまいます。最後の一粒と未練の酒は何とも甘露なのです。
蒜(ひる)はネギやニンニク等の総称で語源は噛めばヒリヒリするから、と有りますが生噛りの味を思うと納得です。
 

葱坊主
ネギの仲間ってユリ科だったんですね。最近の遺伝子での分類ではネギ科になっているようですが意外でした。
 
醤酢(ひしほす)に 蒜(ひる)搗(つ)きかてて 鯛(たい)願ふ
我れにな見えそ 水葱(なぎ)の羹(あつもの)
 
万葉集で蒜(ひる)が登場する唯一の歌で「願わくば鯛を食べたいよう」と宴会でお題を頂いての即興歌です。醤酢(ひしほす)は現代のポン酢みたいな物だそうですがヒルを薬味に鯛に浸けて食べたのでしょうか、今やっても美味しそうな食べ方です。
水葱(なぎ)[現代のミズアオイ]の葉は昔は普通に食べられていた物で「ミズアオイのお吸い物なんて私に見せてくれるな」と歌うあたり、現代では食べ無くなったほどですからあまり美味しい物ではなかったんでしょうね。
やはり昔も今も鯛が一番のようで、数少ない菜類も工夫に工夫を重ねて現代にも似た食べ方をしていたと思うと歌にも親しみがわいてきます。
 
 

太井メでした L(^o^ve)




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このページは、hutoimeが2010年6月16日 21:07に書いたブログ記事です。

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