記憶がないので初めてかもしれない。滅多に家に帰らない親父の職場に、思春期の難しい年頃になった末娘が訪ねて来るからには、何かあったに違いないのだが、元来が面倒くさがり屋なので詳しい事も聞かずに二人で食事に出かけた。食事の後に散歩がてら姫川源流に寄って来ましたので私情を挿みながらのご報告です。
姫川源流奥の親海(およみ)湿原はカキツバタとサワオグルマの群生が満開でそれは見事でした。
水面にヒツジグサを探していると2~3cm程の小さなイトトンボがゆらゆらと飛んでいる。慌ててマクロレンズに交換して追いかけたがこれが小さくてピント合わせが難しい。何とかものになった一枚でネット検索して見るとどうやら「ホソミイトトンボ」らしい。成虫で越冬するのだそうだ。こんな雪深い場所の何処で越冬するのだろう。
トンボの飛行を見ていると鋭角に曲がったり空中に停止したりいきなり見失う程の早さで移動したり、この動きが機械で作れたなら強烈な兵器になるに違いない。止まっている姿になかなか近づけないので望遠で撮りトリミングしました。シオカラトンボとばかり思っていましたが調べたら「シオヤトンボ」と言うのだそうです。後で娘に訂正しておかんといかん。
帰り道は沢山の人にすれ違いましたが今日は土曜日でした。その人通りの多さに歩道を横切れずに居たのでしょう、カモシカが藪の中でうろうろしています。カメラを構えても全然逃げず、おかげでじっくりと撮らせていただきました。撮影を終え少し離れるとゆっくり歩道を横切り山の中へと消えて行きました。羊の仲間特有の乳臭さが漂ってきます。
帰りに立ち寄った姫川源流ではバイカモの花が咲いていました。途中から娘にカメラを持たせて撮り方のコツなどを教えながら来ましたら大分顔に生気が戻ってきたようです。やはり自然の力は偉大ですね。発声も力強くなり何より笑顔を見せるようになったのは嬉しい事でした。
カメラを構えていた娘が「あっ!カモだ」と下流に跳んで行ってしまった。バイカモの次は本物のカモかい。「上高地のバイカモは一面なのになんか寂しいわねぇ」「水量と広さが違いますからね」置いてけぼりの手持ち無沙汰で通りかかったご夫婦と立ち話。今度はサブのカメラを持ってこようなどど思案している所へやっとこ帰って来た。その時収めてあった上の写真に、追いついたのか追い詰めたのかなかなか良いセンスだと思う親心。
気晴らしになればとサブのカメラと付属の教本を貸してしまったが、今頃じんわりと後悔の念が・・・。






