若枝は最初は緑だがやがて黒色の斑点が出て来る。その斑点を黒い文字に見立てクロモジと呼ばれるようになったと言われているが果たして?
樹皮にはアルコール類を含み芳香があるので、皮のついたまま削って爪楊枝にする。枝葉から採れる油(クロモジ油)は芳香料として用いられる。根皮を干した物は釣樟(ちょうしょう)と呼び、いんきん・たむし等の皮膚病に用いた。浴湯料にするとリュウマチ・関節痛に効くとある。
雌雄異株で春、葉に先だって葉脇に淡黄緑色の小花を密集してつける。花には黄色い花粉を付けた小突起が並んでいる。
雌花は先端の白い突起が中央に突出しているので解ります。良く見るとロウ細工のようなでかなか可愛いらしい花です。
室町時代の頃、宮中に仕える女房たちは衣食住に関する言葉を直接口にすることをはばかり、しゃもじ(杓子)、かもじ(髪の毛)などと「もじ」をつけて隠語的に呼んだ。クロモジはこの木から作った歯の掃除やお歯黒を塗る時に使う「黒楊枝」の女房詞「くろもじ」に由来するのではないかと言うウンチクに富んだ説の方が好みです。



