春たけなわ、野山の木々もあちこちで花を咲かせている。
今一番目立つのが藤の花。この辺りの野生種は右巻に絡み付く野田藤(ノダフジ)が殆どだが、古事記にも出て来るように、古くから人々に利用され愛されてきた。
唱歌「夏は来ぬ」の卯の花で知られる空木(ウツギ)。暗い岩盤の上から光を求めて、這うように枝を伸ばし花を咲かせていた。
谷空木(タニウツギ)の蕾は濃い紅色なので、群生していると遠くからでも良く目立つ。卯の花とは属が違うが、やはり幹が中空になるので空木の名が付いている。
藤の花の次に良く見かけるのが上溝桜(ウワミズザクラ)。上溝は昔の亀甲占いでこの材に彫った溝の事。「ウワミゾザクラ」からの転訛。完熟した黒い実にはあまり利用価値は無い様だが、未熟の緑色の実は塩漬けで食され、黄色に成った実で作られる果実酒は黄金色になる。
水木(ミズキ)の名の通り樹液の多い木で、春先の枝は折ると水が滴り落ちる。若木は上向きに生える枝姿が見栄え良く、また良くしなるので、繭玉(まゆだま)を刺す木として使われる。白花が緑の葉の上にズラリと並んだ姿は雪を冠ったようだ。
朴木(ホオノキ)のホオはホウ(包)の意味で、大きな葉に食物を盛った事から。また、芽が「ほほまって」長い冬を越すので、蕾のままでいる状態を表す古語の「ほほむ(含む)」木からとの説もある。
(´・(ェ)・`)~~hutoi






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