「明け方と夜明けの境目は?」と聞かれ一瞬絶句。
調べてみると「太陽が地平線に顔を出す以前から空が明るくなる様子を薄明といい、星がまだ見える状態の薄明を「明け方」、星が見えなくなり十分に空が明るくなった段階を「夜明け」とする」のが一番解り易そうです。
夜明け・明け・朝ぼらけ・黎明(れいめい)・彼誰時(かわたれどき)・曙(あけぼの)・炎(かぎろい)・東雲(しののめ)等々、日の出前の時間帯を表す言葉はまだまだありそうですが、使い分けるには境目が曖昧でかなりの感性が必要な気がします。
薄明の移り行く様子を表現した言葉も多く、ほのぼのと明けるので「あけぼの」、朝がおぼろ(うっすら・ぼんやり)に明けるので「朝おぼろあけ」から「朝ぼらけ」に転訛しています。
「朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに
あらはれわたる 瀬々(せぜ)の網代木(あじろぎ)」
あらはれわたる 瀬々(せぜ)の網代木(あじろぎ)」
あかつき(暁)も「あかとき(明時)」から転じた言葉で、家人に見つからぬよう暗いさなかに男が去って行く様を「あかつきの別れ」などと表現しています。
「有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし 」
両歌共「小倉百人一首」より
たとえ一時でも恋しい人との別れが切ないのは何時の時代も同じですが、通い婚の風習があった時代では尚更だったに違いありません。明け方の惜別の恋歌が多いのも頷けます。
【おまけ】
明け方暗い時刻で相手の顔が見えず思わず問いかけます。「彼は誰(かはたれ)??」で彼誰時(かわたれどき)。夕方薄暗くなって誰が誰やら区別が付かなく成って来ると「誰そ彼(たれそかれ)??」で黄昏時(たそがれどき)\(*^^*)/
(´・(ェ)・`)~~hutoi
