2008年8月アーカイブ

ツツジ科ツツジ属の落葉低木

毒性植物が続きますがホツツジも全身有毒です
昔はハエ対策にこの葉を便所の壺に入れたとか
花蜜も有毒との事 「奇麗な花には毒が有る」
念のため書きますがアナタの事ではありません
「トゲ」があるのがアナタです・・・・か? ^ ^;;

 
ホツツジ
名の由来は「花の蕾が穂状につくツツジ」の意
蕾の先端が赤くなり雌しべも淡いピンク色です
反り返った花びらと長く伸びた雌しべの花姿は
艶っぽい愛嬌があって絵になる花の一つです

 
ホツツジの花
良く似た花を咲かすのがミヤマホツツジ
高く奥深い山を深山(ミヤマ)と言います
花の雌しべが上方に反り返るのが特徴
地味な色合いであまり目立ちませんが
こちらも有毒のようですのでご注意を

 
ミヤマホツツジ
気温も大分下がり秋の花が多くなって来ました
近郊のツツジの仲間では一番遅くに咲く花です
この花が満開になると夏の終わりを実感します

10月上旬に栂池自然園のヤセ尾根で見られる
サラサドウダンとの紅葉の競演は実に見事です

 (´・(ェ)・`)~~hutoi


 

スイカズラ科 スイカズラ属 落葉低木

ヒョウタンボクは庭木や観賞用でも見かけますが
オオヒョウタンボクの方が背が低く花も小さい
大きい部分と言えば葉ぐらいじゃないだろうか


オオヒョウタンボク

初夏に亜高山帯を歩くと良く見かける花ですが
葉の基部から横に長く花柄を伸ばして咲くので
ハナイカダの様に葉から花が咲く様に見えます
一つの枝で花が二個セットの微笑ましい姿です


花は二個セット

雄しべの花粉は長く鮮やかな黄色で目立つのですが
出会う度にいつもこの花粉が無くなっているのです
ちょうど良い花に巡り合っても雨が降っていたりで
相性が悪いのかなかなか良い被写体に出会えません


オオヒョウタンボクの花

自然園へはなかなか行く機会がなくて残念ですが
そろそろこの花も赤い実になっている頃でしょう
実の形で「ひょうたん」の言われが一目瞭然です
ヒョウタンボクの実は独立している事が多いですが
オオヒョウタンボクは熟すと二つの実が癒着します
こちらの方がヒョウタンボクの名に相応しいですね


オオヒョウタンボクの実

方言にナナコロビ、ヨメゴロシと有るように有毒です
昔々食べちゃった人がいたんだろうなぁ・・・(^^;)


(´・(ェ)・`)~~hutoi

花の華火

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カメラのコントラストと露出補正を
いじっていたら面白い写真になった


ミヤマシシウド

セリの仲間は花火のような形で咲くので
普通に撮ってもそれなりに見えるのですが
ウコギ科の「山ウド」は意外でした(^^♪


オオバセンキュウ

花火は夏の風物詩の一つですが
上がるとつい「たまや~~」
の掛声を掛けたくなります
江戸でライバルは鍵屋でしたが
玉屋の方が人気が有ったようです


オオハナウド

玉屋だと またぬかすわと 鍵屋いい

橋の上 玉屋玉屋の声ばかり
なぜに鍵屋と いわぬ情(錠)なし


ヤマウド(線香花火?)

シャレや風刺の効いた川柳や狂歌は
江戸時代の庶民文化の高さを感じます

しかし線香花火がジジジジッと玉になり
いざこれからと言う時に不思議と手が震えるのは

なぜ??


(´・(ェ)・`)~~hutoi

 

キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草

中部以北の亜高山から高山帯の草地に自生する
葉も花も輪生して付きガクは細く針の様に見える
八方尾根自然研究路では白花の群生が見られる


ハクサンシャジンの白花

北陸の白山は早くから標本採集が行われていたので
「ハクサン」の名が付けられた植物は10種を超える
類似する植物名と標本採取場所の地名との合名は多く
本種も白山で採取されたツリガネニンジンの高山型で
ツリガネニンジンの生薬名の沙参(シャジン)を借用した

別名で"タカネツリガネニンジン"と呼ばれることもある


ハクサンシャジン

そもそも沙参(シャジン)は中国の生薬名であり
日本自生の釣鐘人参とは違う種類のようです
薬用人参を表す「参」の漢字が使われており
根の形も似るので学者が早合点した様です(^^;)


ツリガネニンジン

里謡で歌われる「山でうまいは、オケラにトトキ・・・」
トトキは山菜名でツリガネニンジンの事だそうですが
この辺では食べる習慣があまり無いように思う??

太井メは食べた事がありませんが
きっと美味しいんでしょうね(?_?)


(´・(ェ)・`)~~hutoi

 

スズメバチ科アシナガバチ属

倉庫の壁にアシナガバチが巣を作りました
巣が反り返るのはコアシナガバチだそうな

ハチはケムシやアオムシなどの害虫を食べたり、植物の花粉の媒介をしてくれる益虫なのです が、射す事があるので悪役のイメージが強いですね。


コアシナガバチの巣

右端に居る一回り大きなハチが女王蜂のようです。一番上の小さな巣穴が産まれたばかりの幼 虫の場所、その上で羽ばたいているハチは扇風機の役目です。中間には大きくなった幼虫が顔を覗かせています。
エサは捕獲した虫を 噛み砕いて口移しで与えます。変体の時が近づくと糸で巣穴を蔽い蛹になります。一番根元の巣は白いカバーが破れて空でしたので、今働 いている蜂たちが生まれた場所なのでしょう。

 アシナガバチはそれほど攻撃性は強くありません。巣を揺すったり直接つかんだ りしなければ大丈夫です。この時もかなり近寄りましたがハチたちは無関心でした。このまま放置してしばらく観察する事にしましょう。

杉の若木の下枝刈りで良く追いかけられました
巣のカバーの黄色い蜂が一番痛かったなぁ(^^ )



(´・(ェ)・`)~~hutoi

ユリ三種

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ユリ科ユリ属の多年草

古くから愛されてきたユリを古代の人はユル(由流)と言った。
細い茎の頂に大きな花が咲き、少しの風でも揺り動くからユル。
やがてユリ(由利・由理)になり、漢名の百合で表すようになる。
百合(ひゃくごう)は球根の鱗片がたくさん合わさる様子から。


鬼百合(オニユリ)
大きかったり厳つい形の物にオニの名が付く事が有る。
オニシモツケは背を高く伸ばし葉柄の基部にトゲがあり
オニアザミは茎が太く大きな葉のトゲも堅く厳つい姿だ。
橙赤色の花とむかごから、赤鬼を連想したのかも知れない。
ユリの中でこの種だけが葉の基部に「むかご」を付ける


小鬼百合(コオニユリ)
オニユリは古い時代に中国から渡来したとさている。
山中に自生がなく人里近くでしか見られないからだ。
むかごを植えると2~3年で食べられる程の球根になり、花を咲かせずに育てると、赤ちゃんの頭ほどの球根に成る。
飢饉の非常食用に庭先や畑の隅に植えられ増えて行った。
オニユリより小型でむかごが付かないので「コオニユリ」


車百合(クルマユリ)
日本のユリのほとんどは葉が互生するが、このユリの葉は途中に輪生する所がある。
葉が8枚ほど輪生する姿を車輪に見立てた。
高山帯や亜高山帯に自生する唯一のユリです。

白馬大雪渓の土砂崩落で
二名の方が残念ながらお亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。



(´・(ェ)・`)~~hutoi

 

ユリ科ワスレグサ属の多年草

中国名の萱草を音読みして「カンゾウ」
萱の字は"カヤ"とも読みますが、スゲの仲間を指す言葉でもあります。葉の形が良く似ているからでしょう。
「キスゲ」の名の仲間もありますね


万葉集では中国名の萱草で「わすれぐさ」と詠んでいます。
中国ではこの草を身につけると憂いを忘れられると言われ、亡憂草(ぼうゆうそう)と言う別名が付けられていました。
この粋ないわれを、万葉人が放って置くはずがありません。恋の悩みを忘れ草に託し、身に着ける事が流行ったようです



萱草(わすれぐさ)わが下紐(したびも)につけたれど
醜(しこ)の醜草(しこくさ)言(こと)にしありけり

恋の辛さを忘れると言う、忘れ草を下紐に着けて見たけれど、このいまいましい草め、言葉だけだったよ。

効き目はなかったようで ・・・ (;・・)ゞ




(´・(ェ)・`)~~hutoi

 

ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草

深山は奥深い山や標高が高い意味を表します
高山にはミヤマの名が付く植物が多いのです


ミヤマダイモンジソウ
花びらの形が"大"の字に似るので大文字草
受粉した雌しべは赤くなりガクに包まれます
良く見ると花びらが6枚の異端児もおります
モミジ葉でエチゼンダイモンジソウか??
と喜んだらシモツケソウの葉でした ^ ^;;


花弁が6枚
花の豪華さではユキノシタの方が勝るでしょうか
上方の花弁の赤い斑紋が実に良いアクセントです
稀に岩一面に群生して咲く花を見る事があります
木漏れ日を浴びてキラキラと輝く白い花びらは
薄っすらと岩に降り積もった雪の様に見えます
この様子から下側の長い花弁を"舌"に例え
「雪の舌」と命名されたと言う説がありますが
ユキノシタは二枚舌と言う事になります (^^;)


ユキノシタ
今宵は各地で大文字焼きが行われていますね
家々のお盆も送り火を焚き墓参りをして終りです
送り火はこの辺では明るいうちに門口で焚き
「仏様明るいうちにおかへり」と送ります (^^)ノ~~



(´・(ェ)・`)~~hutoi

お盆の野花

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雪国では節句や七夕などを「月遅れ」で行う事が多いです
お盆も近年は夏休みと重なる月遅れが一般的に成りまし た
 
お盆の野花と言えばキキョウやオミナエシを思います
盆前の墓掃除に供えた花のイメージが残っています


キキョウ
昨日は先祖の霊を家にお招きする「迎え火」をする日
夕方に門口で火を焚くのですが(昔は白樺の皮を使った)
婆さまは「仏様明るいうちにござれござれ」と唱えます
 
農村の多くは家の近くにお墓がありましたから
お迎えする道筋も奇麗に草刈りをしなければ
「仏様の足に引っ かかる」と言われたものです
 

オミナエシ
昔は、御上(おえ)と呼ばれる玄関の上り口の間に
お盆用の祭壇、盆棚(ぼんだな)を作ったのですが
最近では直接お仏壇に供え祭るようになりました
 
古き良き風習は残したいと思うのですが
観光地ではこうした日は忙しい事が多く
核家族化で家内伝承も失われ つつあり
なかなか難しいのが現状です・・(-_-);
 
 



(´・(ェ)・`)~~hutoi

一期一会

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2003年にオーストラリアの天文学者たちが
地球から約3億光年までの星の数を発表しました
およそ7×1 0の22乗(7の後ろに0が22個)
 
最も遠い星は130億光年先と言われてますので
宇宙全体の星の数は・・見当もつきません(-。-;)y-


タランチュラ星雲(ハッブル宇宙望遠鏡から)
銀河系の数も数千億個とアバウトです
偶々その中の銀河にある太陽系の中の
地球と言う惑星に生命が誕生しま した
これだけでも奇跡に近い出来事ですね
 

とかげ座 EV Lacertaeのフレア
宇宙が出来て137億年と言われます
地球が誕生したのがおよそ46億年前
ホモ属が誕生してから僅か180 万年
こう考えると人の一生の何と短い事か
 

屋上より300mmレンズで
無数の星々の中のたった一つの星で
短い人生の時間軸との接点を思うと
今のこの瞬間の人々との出会いとは
よほど奇跡的な出来事に違いない
 
争ってる時間など無いと思うのだが
 



(´・(ェ)・`)~~hutoi

キンポウゲ科センニンソウ属の多年草

道端に見慣れぬ花を見つけました
花びらの先がクルクルと丸まって
とてもユニークな形をしています



調べてみると「クサボタン」のようです
葉がボタンに似る草から名付けられました
丸まった花弁状の物は蕚(がく)だそうで
四枚のガクが丸まる事で花が顔を出します



雌雄異株で花の小さい方が雌株とありました
良く見ると青紫の花は意外に可愛い姿をしています
カザグルマやボタンヅル
テッセンなども仲間だそうです

山野にはお目に掛ってない花が
まだまだたくさんあるようです

(´・(ェ)・`)~~hutoi






 

トウダイグサ科トウダイグサ属の越年草
 

タカトウダイ
トウダイ"は海の灯台ではなく、昔の室内照明の"燈台"の事です。トウダイグサの一番上の葉の並び方を、燈台の皿と燈心に見立てたようです。
 

高山のタカトウダイ
背が高いのでタカトウダイと呼びますが、高山に自生する物は背が低いです。茎が細く赤味を帯びたものが多く、痩せた土壌のせいかも知れません。
全身が赤く紅葉する姿は実に奇麗です。
 

ハクサンタイゲキ
ハクサンタイゲキも比較的高山に自生します。新種発表の時の標本に戸隠産と白山産があり、学名にtogakusensisと戸隠の名を使ったので、日本名には"白山"の名を与えたのだそうです。
タイゲキは"大戟"と書き、タカトウダイの根茎を乾燥させた、生薬の呼び名です。
 
ひょっとして逆だったら
「トガクシタイゲキ」
だったかも知れませんね ヾ(^◇^ )



(´・(ェ)・`)~~hutoi

 

道祖神と言えば安曇野地方を代表する風物ですが
塩の道・千国街道の沿道にも数多く祀られています
 
もともと旅の安全を守る神だった「道祖神」は、中国の呼び名で、日本古来の呼び名は、塞への神(サヘノカミ)であったようです。
古い神道では「久奈斗(くなど)の神」とも呼ばれています。
 

道祖神
時を経るにつれ呼び名が混同したり、民俗信仰も加わって、五穀豊穣・家内安全・子孫繁栄・厄除消除などの、人々の最も身近な願いを叶えてくれる神さまとして、ドーソジン・ドーロクジン・サエノカミ・セーノカミなど、色々の呼び名で親しまれるように成っていったようです。
 

双体の道祖神
特にユニークなのが、抱き合って手を取り合ったり、酒を酌み交わしていたりする、男女双体の石像です。
農耕の民にとって、大地母神は始原的信仰であったし、物を生み出す性の神の「むすび」の霊力も重要でした。
これらの思想が神話と重なり習合したのかも知れません。
 

大黒様と道祖神
いずれにしても村々に建てられた道祖神は、ただ一つの神格を祀るためのものではなく、「よろず願い事受付所」だったのでしょう。
1月15日(小正月)の「どんど焼き」は道祖神の祭りです。



(´・(ェ)・`)~~hutoi

信州の蝶

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日本でみられる蝶は約250種を数え
その6割近い種類が長野県に生息し
日本一蝶の豊富な県なのだそうです
 

モンシロチョウ
信州は日本で4番目の面積を持つ広い県です
日本の屋根と呼ばれる3000m級の山々が連なり
そこを源流とする信濃、天竜、木曽の大河が流れ
類まれな変化に富んだ県土をつくり上げています
 

モンキチョウ
信州の北部は日本海型気候の影響で豪雪地帯です
県南部は南の季節風の影響下で比較的温暖な気候
県中央部は内陸型気候で寒暖の差の激しい地域です
 

アゲハチョウ
このように南北に長い地形の信州は
気候や地理的条件が変化に富み
他県にない"豊かさ"を有しています
 

ウラギンスジヒョウモン
高地から低地、日本海側から太平洋側へと
多様な気候が生み出される信州では
北に起源を持つ種から暖地系の種まで
さまざまな蝶たちが分布しています
まさに生きた蝶の博物館と言えるでしょう
 

アサギマダラ(渡り蝶)
これからは植物ばかりでなく
蝶や野鳥も時折紹介しながら
判別を覚えようと思っています
 
野鳥は望遠レンズが必要になりそうですが
予算が許さないだろうなぁ・・・ 壁│ω;`)



(´・(ェ)・`)~~hutoi

野生のバラ

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バラ科バラ属の落葉低木


野薔薇(のいばら)
野に咲く棘(イバラ:刺のある木)の意味
万葉集では荊(うまら)で詠まれています
やがて中国の「薔薇」で書かれる様になり
読みもイバラへと転訛して行ったようです


大高嶺薔薇(オオタカネバラ)
わらべは見ぃたぁり~~ 野中のば~~ら ♪
シューベルトの野バラはピンクだそうですが
こちらもピンク色で拳大の見応えのある花です
1500m程の比較的低い場所で見られますが
対生する葉は2~3対で葉の先が尖っています


高嶺薔薇(タカネバラ,タカネイバラ)
3~4cmの濃いピンク色の花を咲かせ
一見ハマナスに間違える程よく似ています
オオタカネバラを母種とする高山のバラで
よくハイマツの間で咲いて居るのを見ます
対生する葉は3~4対で葉先が丸みを帯び
葉の縁の鋸歯が深いので見分けられます


タカネバラの群生
この辺で一番低い所に咲くタカネバラは
植物の垂直分布が逆転している
八方尾根の八方池周辺でしょう
群生するので見応えは十分です



(´・(ェ)・`)~~hutoi

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