曇り空と団体(38名)のガイドをしながらでしたので、あまり良い写真が撮れませんでした。団体のお客様はこの行程表をご参考に。
梅雨空が続き最近久しく北アルプスの山並みを見ません。と言うわけでコースの風景と青空の山並みは昨年の7月12日のレポートをご覧下さい。展望が利きませんので花ガイドに専念します。
梅雨空が続き最近久しく北アルプスの山並みを見ません。と言うわけでコースの風景と青空の山並みは昨年の7月12日のレポートをご覧下さい。展望が利きませんので花ガイドに専念します。
リフト線下には花名のついた立て札があり参考になります。ヤグルマソウやトリアシショウマ、クモマニガナ、クガイソウも咲き始めています。ゴンドラリフトから四人乗りリフトに乗り継ぎ降りたところが黒菱平。鎌池湿原があります。昨年当たり年だったコバイケイソウの群落は3~4年の周期ですので今年は少ないのでしょう、湿原にはまだ咲いていませんでした。その代わりニッコウキスゲが満開です。緑の中に白いカラマツソウが目を引きます。
葉柄の基部に托葉(幕状の小葉片で若葉を保護していた名残)が付くものがカラマツソウ、付かないのがミヤマカラマツ。オオタカネバラはそろそろ終りですが淡いピンクで葉先がとがりいかにもバラと直ぐわかります。八方池周辺に咲くタカネバラは濃いピンクもしくは赤で葉先が丸く密生します。
もう一本リフトを乗ると八方池山荘に着きます。直ぐ裏側に第一ケルンがあり白馬三山の眺望がすばらしい。ここからは尾根筋を直登するコースと、尾根を迂回する初級者向け木道コースがあり、時間はかかりますが花の種類が多い左側の迂回コースがお勧め。鹿島槍ヶ岳や五龍岳が目前に迫ります。入ってすぐ右上にサラサドウダンとウラジロヨウラクがありますがそろそろ終わりかけ。黄緑色が鮮やかなハクサンタイゲキは紅葉しても綺麗です。
出だしが平坦な道ですので歩くペースが早くなりがちです。普段より少し歩幅を短くし、こぶし一つ足幅を開いて歩きましょう。これから先は木の階段が多くなります。オニアザミはいかにもそれらしい名前ですネ。小さな花ですがオオコメツツジは終りかけでした。キンコウカは咲き始め。群生すると一面が黄金に輝きます。
ハクサンシャジンは葉や丸い釣鐘形の花が輪生するので他のシャジンと見分けが付きます。尾根裏側のガラ場に入ると吹き上げる風が汗ばんだ身体に心地よく感じます。クルマユリのオレンジとタテヤマウツボグサの紫がひときわ目立ちます。
優雅に風に吹かれているのがタカネナデシコ。花弁が深く細かく裂けているのが特徴です。目前に迫る五龍岳はあいにく雲に隠れて見えませんが、ミヤマアズマギクや咲きかけのシモツケソウの濃いピンク色が目を楽しませてくれます。
キバナイカリソウはそろそろ終り。イワシモツケの白が輝いています。尾根を回り込みしばらく行くと湿地帯の植物が多くなります。一~越年草のタテヤマリンドウはハルリンドウの高山型。開花期まで根生葉が残り、がく片や葉は開かず茎に沿い花は一個しか付けません。ミヤマリンドウのがく片は反り返っていて、葉は開き花を1~2個つけ根生葉はなくなります。写真の様に根生葉(根本に生える葉)まで撮れたのは初めてです。
ワタスゲの群生にハクサンチドリが点在しています。雪渓がまだ残っていました。一般にユキワリソウと言うとキンポウゲ科ミスミソウ属の方が知られていますが、八方尾根にあるのはサクラソウ科サクラソウ属。どちらも雪消えに咲くのでこう呼ばれるのでしょうが高山に咲くのはこちらです。残雪を越えるとトイレ横で尾根筋からの道と合流です。第一ケルンからゆっくりペースで一時間。給水休憩を取りました。ウラジロナナカマドの花は終わりかけ気の早い枝が紅葉しています。
トイレの直ぐ上が第二ケルン。冬を越した赤い実をまだ付けているのがアカミノイヌツゲ。可愛い白い花が咲き始めています。名前に似合わず美しい花を咲かせるのがヒロハヘビノボラズ。和名は葉が広くとげがあり蛇も登れないと言う意から。白い花が多いカラマツソウの中で黄色い花を付けるのがオオカラマツ。
葉っぱがヤマブキの葉に似ているのがヤマブキショウマ少し固めの葉に葉脈が平行にはっきり付きます。よく似たトリアシショウマは花の白さが強く葉は丸みを帯びやわらかい。チダケサシは茎が硬いので真っ直ぐ伸びます。よく似ていると言えばタカネシュロソウとタカネアオヤギソウ。色の違いで判ります。
ごまのはぐさ科のヨツバシオガマは名前のとおり四枚の葉を輪生させますが時々三枚や五枚のことがあります。同じ仲間のエゾシオガマは白黄色の少しねじれた花をつけるので判ります。ミヤマママコナは出始めた時、しその様に見えますがこれも同じ仲間。目玉模様の花を上部の葉の付け根に一つずつ付けるのが特徴です。
第二ケルンの先からは急な岩道になります。途中八方ケルンから尾根伝いに登りますが浮石や滑り安い蛇紋岩が多いので下りは要注意です。20分ほど登ると八方池が見えてきます。山の景観の案内板がありますが素晴らしいはずのロケーションは霧で見えません。昨年のレポートをご覧下さい。あちこちに群生するピンクの小さい花はイブキジャコウソウ。ハッポウウスユキソウ、ハッポウタカネセンブリは八方尾根の特有種です。
池を右に見て尾根伝いに行くと第三ケルンです。このあたりは植生の垂直分布が逆転しており亜高山帯にもかかわらず、ハイマツを始めミヤマムラサキ、ウメハタザオ、チシマギキョウなど2000m以上の岩礫地に行かなければ見られない高山帯の植物が多く見られます。ここから上部丸山近辺には亜高山帯のダケカンバの林があり逆転が良くわかります。
唐松岳への登山道から分かれ池を一周すると山の案内板がある場所に戻れます。入口の湿地帯にイワショウブの群生がありますが花はまだこれから。足元にはムシトリスミレがひっそりと咲いていました。クモマミミナグサの五枚の花弁は深い亀裂があるので十枚に見えます。ワレモコウは咲き始め。タカネバラが満開です。
池のほとりには白馬村飯森の飯森神社奥社が祀られています。ご神体でしょうか、木の枝に彫られたお地蔵様が安置されていました。近くの岩の上にキバナノカワラマツバとイワシモツケが根をおろしています。厳しい環境の中で一生懸命生きている姿に感動。
池のほとりでお弁当を食べて下山しました。八方池山荘まで一時間ほどで帰れます。ついに山は顔を出しませんでしたが「またおいで」と言う事でしょう。
(´・(ェ)・`)~~hutoi











































































































